注文住宅の購入に関してかれこれ半年ぐらい検討中の私が、家の勉強に役立つサイトを紹介していきます!
前回は(基本編)として、主に家のことを勉強する必要性について紹介しました。
今回は具体的な家の勉強方法として、「Web活用編」をお送りします。
このご時世、本当に多くの情報をWebを通じて得ることができます。昔は調べ物をしようとすれば書籍情報が筆頭だったと思いますが、まずはサクッと情報を知りたい方や活字ではなく映像・音声の方が頭に入ってくるという方も多数いらっしゃると思います。
一方、Web上には膨大な情報がたくさんあり、ゴミのような信憑性のない情報も溢れています。
今回、注文住宅を検討中の私が実際に勉強して役立ったWeb上の情報を紹介していきます。
効率よく家の勉強ができるよう整理していますのでマイホーム検討中の方はぜひご覧ください!
なお、第三弾として「書籍活用編」も後日まとめる予定です。
住宅性能の概要を幅広く学ぶ
家電製品や車を買うとき、価格以外に商品の性能は重要な要素ですよね。気にせずに買う人は少数派かと思います。
一方、住宅の場合は家そのものの性能が非常にわかりにくい。
断熱、気密、換気、耐震、シロアリ対策、外壁・屋根のメンテナンス性…
家は長期間利用する高額なモノなので様々な性能、評価ポイントがありますが、日常生活では聞きなれない単語が並んでおります。。
断熱に関しては定量的にはUa値で評価。日本は中国より遅れているので要注意。
気密はC値。家の隙間を示す数値。言わないと測定しない会社が多い。
耐震等級は1から3まであって、熊本地震の時のデータでは。。
(日本語でしゃべって。)
なかなかとっつきにくい住宅性能ですが、ネット上を見渡すと多くの方が無料で情報を公開してくれています。
ありがたや~ありがたや~
これらの方に共通するのは「いまの日本の住宅業界はおかしい」という課題意識を持たれていること。
最近はCM等で住宅性能をアピールするハウスメーカー・工務店が増えてきているように思います。日本の住宅業界に一石を投じられているこういった方々の成果なのかもしれませんね。
せやまさん ~ちょうどいい塩梅の家づくり~
『家なんかにお金をかけるな!でも質は担保しろ!』をモットーにちょうどいい塩梅の家づくりを提唱されているのがせやまさん。
『グッシン』というサイトに家づくりに必要な知識やツールがまとめられていることに加えYouTubeでも多数の動画を掲載されています。
学生時代は数学専攻、コンサル会社での勤務経験ありということもあって、説明の流れや内容が論理的!
初めて家のことを勉強する方にとっても非常に入りやすいと思います。
(サイト)家づくり知識メディア『グッシン』
こちらのサイトでは家づくりの基礎知識を学ぶことができます。
家づくりの流れに沿って解説されているので体系的に家づくりのことを学ぶことができます。
このサイト内の以下のページで家づくりに役立つツールが無料公開されています。
特に①「せやま基準一覧表」と②「リアル資金計画書」は非常に役立つツールです。私もアレンジしながら使っていて助かっています。おススメです。
さらにこのサイト、定期的に更新されているのもいいところ!
最近(2021.10現在)もツールをより使いやすくなるようにファイルを分割してくれる更新をしてくれています。
(Youtube)家づくり せやま大学
上記のサイト『グッシン』の中でも登場しますが、Youtubeでも家づくりの解説動画を多数配信されています。
テンション高めに元気よく、流暢かつロジカルに説明されています!
(流暢すぎて再生スピードを早くすると聞き取れません笑 通常再生がオススメです。)
記事を読むよりも動画で見聞きする方が頭に入りやすい方は、グッシンのサイトからではなくまず動画から始めるのもオススメです。
せやまさんのコンテンツで勉強する際に私が思う留意点は次の通りです。
一般社団法人 みんなの住宅研究所
少し前までは家づくりのツールといえばせやまさんのツール以外に見当たらなかったのですが、こちらのサイトでも推奨仕様リストが公開されています。
構造・断熱・耐久性の項目別に、プロ用とエンドユーザー(施主)用に分けて整理されています。
こちらのサイトを活用するうえで私が思う留意点は次の通りです。
住宅性能の詳細を学ぶ
ここまでの内容で家を建てるのに十分な知識、おそらく多くのハウスメーカーの営業さんと同等もしくは上回る家の知識が得られると思います。
ここからは、もう少し詳細に知りたい!という方に向けての情報になります。
私自身、工学部出身なのが影響しているのか、家のことを調べていくのが楽しくなり以下のようなサイトで深掘りするようになりました。
[断熱・気密] 松尾設計室 松尾さん
断熱の鬼こと、断熱・気密のスペシャリストの松尾さん。
個人的には一番お世話になっているのが松尾さんの動画。松尾さんの著書も拝読しました。
ポエムのような宣伝で家を売る住宅業界の現状を否定し、データや検証に基づいた説明が魅力的。企画住宅も出されています。
エアコンの選び方や結露計算、日射対策に関する動画は非常に論理的で特にオススメです。ただ、やや理系な知識・考え方をする必要があるので難しく感じる方もいるかもしれません。
少し話がそれますが、ポエムのような売り方(根拠に乏しく感情面に訴えてくる宣伝を通じた営業方法)は、ハウスメーカーの立場になって考えると家の売り方としては合理的だと思います。知識のない施主に対して高額なものを1回売るという商売においては正しい営業戦略かと。。
[耐震・構造] 構造塾 佐藤さん
続いて、耐震や構造のプロフェッショナルの佐藤さん。特に耐震等級3の必要性を継続的に発信されています。
耐震にこだわりのある某大手ハウスメーカーの営業さんも、佐藤さんのYouTubeで勉強されていると話をされていました。
松尾さん、佐藤さんの動画で学ぶ際の留意事項です。
<有料サービス>[工務店・住宅メーカー評価、間取り] せやまさん
再びせやまさんのサイトですがこちらは有料サービスです。
お金を払ってでも具体的な工務店の情報や住宅メーカーの評価を知りたい!間取り作成をして欲しい!という方には有益かもしれません。
私は使っていませんが、欲しい情報があれば多少のお金をかけるのも悪くないと思います。時間は有限ですので。
その他
網羅的に拝見したわけではありませんが、以下の方々も有益な動画を配信されています。
Youtubeの場合は特に配信者と受け手の相性(話がすっと入ってくる、なんかよくわからないが聞く気になれない等)もあると思いますので、ご自身の相性のいい方を選んで動画で学ぶという方法もアリだと思います。
ちなみに私の妻はHAPINICEの林さんのYouTubeが気に入っていました。
前述の3名は論理的・合理的すぎて合わなかったとのこと。女性の方や奥さんにも家の勉強をしてもらいたい男性の方、一人の女性の意見ではありますがご参考まで紹介します。
住宅ローン・資金計画
ここまでは家の構造や性能に関すること(買うモノの仕様)についての情報を整理しました。
次は超大事な「お金」です。
お金のことは、住宅メーカーの営業さんや住宅メーカーが連れてくるFPさんに頼っては絶対にダメです。難しい内容なので誰かに頼りたくなってしまいますが営業さんは売るのが仕事。大変ですが自分のお金のことは自分で考えるのがベターです。
家を買ったはいいがローン地獄で不幸に。。といったことにならないようにするためにも、やっぱりお金は大事です!
現実と向き合って、無理なく返済できる資金計画を立てたいですね。そのために役立つ情報を紹介します。
住宅FP 関根さん
住宅のお金に特化したファイナンシャルプランナーの関根さん。
住宅ローンの概要やよくある疑問点の解説、毎月の住宅ローン金利比較などを配信されています。
家と住宅ローンの専門家 公認会計士 千日太郎さん
住宅業界にも金融業界にも属していない、会計のプロの千日さん。
本屋の家コーナーに行けば、必ずといっていいほど千日さんの本が置いています。本のほうも非常に勉強になりますが、以下サイトからでも情報を収集することができます。
返済計画シミュレーション、変動金利が上がった時のシミュレーションなどが簡易的にできることも一つの魅力です。
土地関連のお役立ちサイト
ここまでは家本体の話をたくさんしてきましたが、土地も並行して探す方も多数いらっしゃるかと思います。
私も土地探しからの家作りで、色々なサイトを活用しましたので、紹介していきます。
(土地)路線価図
国税庁のサイトにある路線価から土地価格を概算する方法があります。
こちらのサイトから気になる土地の場所を見つけてファイルを開くと数字が書いてあります。
その数字は1平方メートルあたりの路線価(単位は千円)です。
概算の坪単価(円)は、
路線価の数値×3.3÷0.8×1,000
で算出できます。
詳細は「路線価 実勢価格」で検索するとたくさん関連サイトが出てきますのでそちらに預けます。
地図をなぞって土地サイズを計算
文字通り、地図をなぞると土地サイズが計算できるサイトです。
実家は何坪の土地だったのだろう?など、自分がよく知っている土地のサイズを把握できると、買いたい土地のサイズ感もイメージしやすくなります。
地盤を簡易的に調べる
最近、各地で災害が起きているので地盤がしっかりしているか気になりますよね。
詳細は土地購入後の地盤調査結果を待つしかありませんが、ネットで無料でサクッと概要を調べることができます。
ここで調べて大丈夫だったからといって確実に問題がないわけではありませんが、例えば明らかに弱い地盤の土地は避けるなど土地選びの際に活用できるかと思います。
まとめ
少々長くなりましたが、注文住宅の勉強法パート2としてWEBに溢れる家の勉強材料をかき集めてみました。
一章でふれました「せやま基準」やみんなの住宅研究所の「推奨仕様リスト」が網羅的な内容となっていますので、まずはこれらをベースにしながら詳しく調べたいと感じたところを深掘りしていくことが効率的な勉強法かと思います。
手っ取り早く終わらせたい方は、せやま基準を軸に耐震等級だけ3に見直してハウスメーカーに提示し家作りを進めるのもありかもしれません。
いずれにせよ、こういった情報がWEB上にあることはありがたいですね。情報の取捨選択は難しいですが、手軽さがWEB活用の魅力です。
取捨選択の難しさというデメリットの解決策として、この記事がお役に立つことができれば嬉しいです。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます!
(追記)第三弾の書籍編のブログも完成しました。
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