マイカー、あると便利だけど維持費かかりますよね。。
都会に住んでいる人であればカーシェアやレンタカーが近場にあることも多いでしょうから必要な時だけ契約して車を利用するほうが年間コストは抑えられると思いますが、私の家のまわりにはそういったものがないのでマイカー所有を継続中です。
マイカーの維持ではなるべくコスパを求めて、自力でできるメンテは自分でするようにしよう!ということで、マイカーのバッテリー交換をしてみました。
この記事では、バッテリーをはじめとする資材の購入から交換作業について整理しましたので紹介します。なお、マイカーの概要は以下の通りです。
メーカー : 日産
車種名 : ノートメダリスト
型式名 : DBA-E12
製造年 : 2014
バッテリー交換の必要性の確認
カー用品屋やガソリンスタンド、ディーラーなどで
バッテリーが劣化していますね!そろそろ交換をオススメします。
と言われること、ありますよね。本当に交換する必要がある場合もあると思いますがセールストークの場合も多々あるはずです。店員さんたちも仕事ですから。
こういうとき、車の話に限らず判断に役立つのが客観的な数値データ。
仕事でもありますよね、「根拠のある数字で示してくれますか?」というやつです。
バッテリーは3年ぐらいが寿命と言われていたりしますが、車の利用状況・保管状況などによりバッテリーの劣化具合は変わってきます。
数値でいうとバッテリーは劣化すると電圧が低下しますので、バッテリーが劣化しているかどうかを判断するためには電圧値を確認すればOK。
車のバッテリーは公称電圧が12Vで、劣化していなければ実際は12.5V前後ぐらいのようです。12.0V付近あるいは12.0V未満に低下しているようであれば交換していいタイミングだと思いますが、12.5V前後の電圧があるのであれば、もう少し使って大丈夫と判断できます。
バッテリー交換の2か月後に電圧を測ってみたら12.7Vでした。ちなみに、交換前の古いバッテリーの電圧は12.0V付近まで低下していました。写真撮り忘れた…
電圧は市販のテスター(1,000円ちょっとで売ってます)を購入すれば自分で測定できます。
中学校の理科で電圧計は並列接続、電流計は直列接続、というのがあったかと思います。電圧を測りたいところにテスターを並列接続するのですが、
どないやって計るねん。。電圧とかわからん!
テスターなんて使えそうにないわ。
という人は、カー用品屋やガソリンスタンドで「バッテリーの電圧を測って下さい!」と言えばだいたいやってくれるらしいので頼んでみて数値を教えてもらえば大丈夫です。
#私は学生時代に電気系の研究室に所属していて日ごろからテスターを使っていたので抵抗ありませんでしたが、通常は抵抗ある話かもしれません。わざわざこのためだけにチェッカー買うのも・・・と思うと自分でやるより電圧測定してもらうのが現実的な方法かも。
この方法でバッテリー交換の要否が比較的簡単に判断できます。
こういった確認をせずに、
- 車検の時に勧められるがままにバッテリー交換する
- 無料点検をしてもらった時に勧められるがままにバッテリー交換する
というのは無駄金を失いかねないので要注意です。
なお、この記事ではバッテリー交換について紹介していますが、バッテリーが上がった時の保険としてジャンプスターターを持っておく手段もあります。モバイルバッテリーとしての機能もあり、突然のトラブルへの備えやアウトドアでの活用にも役立ちますのでこちらの商品もオススメです。
資材調達(バッテリーと道具の準備)
上記の通り定量的にデータ確認をしたうえで「バッテリー交換が必要だ!」となったら、以下に記載の資材の調達を進めます。
- バッテリー(廃棄手段含む)
- メモリーバックアップ
- ゴム手袋
- 工具(スパナなど)
- 絶縁テープ
- ウエス(ぼろ布)
もちろんカー用品店にいけば全部あります。
ただ、特にバッテリー本体はAmazonや楽天などネットで買った方がかなり安い!ネット購入がおすすめです。
バッテリー
いろいろなメーカーがありますがネットで買えば店頭の半額ぐらいで買えるので格安メーカーにはせずに国内メーカー製のバッテリー(PanasonicのCaosというシリーズ)にしました。また、廃バッテリーの処分も対応してくれるところを選択すると後工程が楽になります。
マイカーとバッテリーの適合表を参照に絞り込み、廃バッテリー処分代も含まれていることから、私は以下の商品を選択し楽天スーパーセールの際に購入しました。
ちなみに店頭で買うと3万円以上の値段です(工事費は別)。。店員さんが選んでくれるので商品を間違うことなく選べるなどメリットもありますが自分でちゃんと調べて買えばその差額だけ家計改善につながります。
メモリーバックアップ
メモリーバックアップはバッテリー交換時にバッテリーの代わりになるものです。(電気回路的には直流の電圧源の役割)
最近の車は電装品がたくさん使用されています。これらの電装品はエンジン停止時にはバッテリーから少量の電力を取ってきてデータをメモリーし続けています。
バッテリー交換時に何も対策をしなければ、その電力供給が途絶えます。なにかと再設定が必要になり面倒なことになりかねないので、バッテリー交換時にはメモリーバックアップが必要となります。これも楽天市場で売っていたので、バッテリーと同じタイミングで楽天スーパーセールのタイミングを活かして買いました。
メモリーバックアップには乾電池が必要ですが、乾電池は入っていません。ですが、作業中だけ使うものなのでメモリーバックアップ用にわざわざ新しい電池を買う必要はありません。家の中にある電池(リモコンなど)をかき集めて使用しました。
その他
ほかにも必要なものがいくつかあります。ご家庭のツールボックスに入っているものもあるかもしれませんが、なければホームセンターにいけば簡単に手に入ります。
ゴム手袋 | 電気回路を触ることや狭いエンジンルーム内での作業になるため、感電やけがの防止のため準備しておいたほうがいいです。 |
工具 | スパナ(10mm)が必要です。車両により大きさが異なる場合があるので適切なサイズの工具を準備しておきましょう。 |
絶縁テープ | 電気回路を触るのでスパナなどの金属製の工具を用いるとショートするリスクがあります。取っ手の部分などは絶縁テープを巻いて電気事故のリスクを軽減することをオススメします。 |
ウエス | こういった作業の時に何かと役立つのがウエス、ぼろ布です。私は古くなったカッターシャツをウエスとして使っています。 |
あとは保護メガネがあるとさらに安全です。
バッテリー交換作業
必要な資材が揃えばいよいよバッテリー交換作業です。
作業手順の概要は以下のパナソニックのサイトに図とともに整理されていますので、この記事では私が実際に作業を進める中で困った点を補足していきます。
古いバッテリーの取り外し
エンジンを止めてエンジンルームを開きます。
バッテリーを車両に固定するための金具が付いていますので、それらを外します。
メモリーバックアップの接続
この後、マイナス側ケーブル、プラス側ケーブルをそれぞれ外していきますが、その前に前述のメモリーバックアップを接続します。
↑はメモリーバックアップの接続が終わった時点の写真です。
バッテリーのプラス側、車内向け配線が複数あるので迷いそうになりますが、メモリーバックアップのプラス側(赤色のクリップ)はバッテリーのプラス側の代わりになればOKなので、バッテリー付近の付けやすい金属部へつなげば大丈夫です。
ちなみに写真の上の方に黒色の絶縁テープを巻いたモンキースパナがありますが、モンキーでナットを外すと舐めてしまうことがあるのでサイズの合ったスパナを使用することをお勧めします。私の作業時はナットが固着していてモンキーでは対応できず結局ラチェットレンチを使いました(ツールボックスにスパナがなかった。。)
ケーブルの切り離し
メモリーバックアップの接続後、いよいよケーブルを外していきます。
バッテリーは端子を囲む金具で固定されてケーブルが接続されています。この金具を外しマイナス側から順にケーブルを外していきます。
場合によりますがこの金具が固着していてめっちゃ固いことがあります。。そんなときは潤滑剤(クレ556)を少し吹きかけて作業するとスムーズに取り外しできます。
ケーブルを外した後は他の金属部にあたらないようにウエスで巻いておきました。メモリーバックアップで電圧をかけているので念のため。
ここまで作業を進めた時点の写真が↓です。
バッテリーの取り外し
ここまでくれば、次はバッテリーの取り外しです。
バッテリー液は硫酸なので危険です。また、かなり重い(18kgぐらい)。
液漏れしないよう、ギックリ腰にならないよう、注意深く垂直に持ち上げて取り外します。
取っ手がなくて持ちにくいですが、なるべく下の方を掴み、足腰を使って持ち上げます。ゴム手袋だとグリップ力もあるので作業性アップです。
新しいバッテリーの取り付け
今回購入したパナソニック製のバッテリーはありがたいことに取っ手がついていましたので、取り外し時より遥かに簡単に車内の取付台に置くことができました。
なお、私は違う順序でしてしまいましたが、この時点でバッテリー取付金具もつけておく方がいいです。取り付けやすいですし、電気回路のショートのリスクが低減できます。
続いてケーブル接続です。
取り外し時とは逆に、プラス側からケーブルを取り付けていきます。
プラス側、マイナス側とケーブルを接続すると↓のようになります。ここまでくれば、新バッテリーから車内へ電力供給ができますので、メモリーバックアップは役目を終えます(外してOKです)。
最後に、取付金具を設置して終了です。この取り付けが甘いと走行時にバッテリーが動いてしまうことになりかねないので、しっかりと固定しましょう。なお、前述の通りこの作業はケーブル接続前の方がよいと思います。
また、ホッとして工具などの置忘れがないようにご注意を!
バッテリー交換後
バッテリー交換後は試運転ということで、電装品の設定(時刻表示など)がおかしくないか、エンジンをつけてテスト走行してみてバッテリーはしっかり固定されているかを確認しておきましょう。
取り外した廃バッテリーは、まだエネルギーを蓄えていますし内部には硫酸が入っているので取扱いには注意が必要です。
廃バッテリーは簡単に捨てることができませんが、私が購入した楽天市場のショップでは廃バッテリーの回収まで対応してくれました。佐川急便と提携していて、連絡することで家まで取りに来てくれたので非常に楽でした。こういった対応まで含めてネット購入先を検討するといいと思いますが、そのような対応ができなかった場合はカー用品店やガソリンスタンドに持っていくと捨ててくれると思います。
ということで、少し長くなりましたがバッテリー交換の紹介でした。日産ノートでの例でしたが、ほかの車種でも共通する内容は多々あるかと思いますので、参考になれば幸いです!
コメント